24fw new collection

「ちょっと風邪っぽい」という言葉はどんなときに使いますか?本当に風邪っぽいときもあれば、もしかしたらちょっと乗り気じゃない誘いを断るときや仕事を休みたい、なんてときに使ったことがある人もいるかもしれません。
あるとき、知り合いとの会話の中でそんな話題が出たのをきっかけに、この言葉が持つ曖昧さや便利さに興味を持ちました。少し冒険してみても、「ちょっと風邪っぽい」という言葉が全てを許容してくれるのではないか、そんな淡い期待やドキドキを秘め、本コレクションを制作しました。(制作中に夫婦ふたりでインフルに罹り、ほんとうに風邪の辛さを体験することになるとはこのときは知りません…)
本当か嘘かは一旦置いておいて、いずれにせよ「ちょっと風邪っぽい」状況のときにはきっと部屋の中でふわふわとしながら過ごしているはず。そんな考えから、ある人の部屋を描いたオリジナルプリントテキスタイル”fuwafuwa no heya”や、部屋着などでよく見る小花柄を肉厚のリブ生地にプリントした”kobana ga saita”など、テーマから着想を得たオリジナルテキスタイルを製作。
展示会の招待状に同封したこちらの紙モビールは、ごろんと寝たときに天井と床の空間をふわふわとつなぐようなイメージで制作。モビールのモチーフあしらったトートバッグも制作しました。
控えめなゼブラ柄が美しいジャガード生地は、ピンクや花柄などのふわふわとしたコレクションの中で唯一ピリッとしたスパイスのような存在。偶然ですが、普段はインテリアファブリックを主に生産されている機屋さんが織られたそうで、「部屋」というキーワードと重なり運命を感じた生地です。
その他、テンセルウールやボコモコシリーズなどの定番ラインナップも充実。各アイテムは下部へスクロールしてご覧ください。