Collection story.

前季の春夏では、「それでも朝は来る」と題し、若葉のような明るいグリーンや、野に咲く花のようなピンクなど、 鮮やかなカラーをたくさん使用したコレクションを製作しました。 それに対し、今季の秋冬は しっとりと落ち着いたムードにしたいと思い、コレクションのイメージを膨らませていきました。

そこで、キーワードとなったのが「夜」です。

私たちが好んでいる画家や写真家の作品の中から「夜」を連想するような色合いや雰囲気のものを集め、 コレクション全体のムードに取り入れていきました。 深いグリーンの空に光る月を写した“Chad moore”の写真、 ドレスを着てうつむいている女性を描いた “Marie Laurencin”の絵画 などなど・・・

その中で、メインのインスピレーション源となったのは、 フランスの画家“Paul Cézanne(ポール・セザンヌ)”です。

生い茂った木々や森を描いた深いグリーン

田舎の家の屋根を描いたアプリコット

土の道や木の幹を描いたベージュやブラウン。

静かに落ち着いた雰囲気の彼の絵画は 私たちの思い描く今季のイメージとぴったりと重なり合いました。

その様なインスピレーションを受けて作った洋服たちは、軽快な印象になりすぎないようボリュームや丈感を意識したドレスやコート、しっとりととろみのある素材で仕立てた ブラウスやデイドレス、家でも外でも過ごしやすく、手洗いが可能な ニットやウールのセットアップなど...

 

また、コレクションのアクセントとなるよう、大地や自然をイメージし、 色の重なりを意識して描いた絵を透け感のある楊柳の生地にプリントしたオリジナルテキスタイルを製作し、ブラウスやドレス、スカートを仕立てました。 春夏の鮮やかな色合いから変化し、しっとりと落ち着いたムードを感じていただければ幸いです。

最後に、今季のコレクションは、製作した私たち自身も、新鮮でドキドキするようなコレクションが出来たと感じています。 ご挨拶でも少し触れましたが、私たちの思う良い洋服が、たくさんの人に届くと嬉しいです。

kéngo 一同